書いてはみたものの、ちょー主観。ちょー主観の「きみ時間〜」のお話になっちゃいました。
読み返してみたけど大丈夫かなぁ。と、悩んだけど。いいや。
わたしのブログなので、アップします。
年が明けてから、いや明ける前から怒涛のダブルチャレンジがはじまりました。
稽古が始まったのは1月でしたが、
12月の時点で「きみがいた時間ぼくのいく時間」の台本が手元に届き、稽古までに台詞を覚えてきてくださいとのことでした。
というのも、ダブルチャレンジは2時間の違う作品のお芝居を同じ役者が2本やるのです。
簡単に言っちゃえば、4時間分覚えるのです。
稽古期間は長めにあったものの、それでも、やはり、大変でした。
経験したことはないけれど、4時間の作品を1本やるのとは、全然違うのだと思う。
簡単に4時間分覚えるなんて言ったけれど、だからといって、4時間セリフおぼえたらOK!できました!なんてわけ全然なくて、考えなきゃいけないこと、課題は山積みでした。
稽古中は、切り替え切り替え、と思いながらも、もう一本の作品が気になって、どっちもまとまらない。
頭の中はまるで片付かない部屋です。
リビングにキッチン用品が、台所に雑誌や化粧品が置いてあるみたいな、どうしようもない部屋で
「うーん!!キャパオーバー!」て叫んでいるような感じでした。
そんな片付かない頭の中でも一番悩んだのは、「きみ時間〜」の方の作品の真帆という役です。
「きみがいた時間ぼくのいく時間」という作品は一度経験したことのある作品であったにも関わらず、どう向かっていいのか本当に悩みました。
真帆という役を、どうやって生きたらいいのだろう。と、とにかく悩みました。
ストーリーテラーであり、コロスでもあり、かと思えば出てくる登場人物たちと会話をする役。
このおもしろいキャラクターを活かすのも殺すのも、私なのだということ。
どうやって舞台の上にいればいいのかって、そのことばかり考えていたとおもいます。
そのまとまらない考えが、セリフになり、動きになり、稽古は散々でした。
関係者の皆様、共演者の皆様、迷惑かけてほんとにごめんなさい。
しかし、真帆が書いた世界の中に登場人物みんなが生きているようで、本当はこのお話に真帆自身が、生かされている世界だということに気づいた時、とっても楽になりました。
話が進む度に増えていく登場人物にわくわくできる役。
主演の2人をずっと観ていられるこの役は、幕が開けてから、何百倍も面白くなりました。
そして、そのおもしろくなった最大の理由は観に来てくださってるお客さんの存在なのだとおもいます。
幕が開けて気づいたのですが、真帆は、お客さんの反応や、息遣いをいままでに体験したことないほどに体験できる役でした。
めっちゃ楽しい。こわいけど、すっっごくこわいけど、すごくすごく楽しい。
大阪の初日、心臓が出そうなほど緊張していた私を落ち着かせてくださったのは、ブリーゼの客席のお客さんでした。
そして、出てくる登場人物、キャラメルボックスの仲間が楽しくて頼もしくて、お客さんと一緒に笑ったり泣いたりしちゃう時間になりました。
「2時間一緒にお芝居を観ているようでした。」
大阪公演中にこのお言葉を何人ものお客さんからいただいて、涙が出るほど嬉しかったです。いや、出てました。
私もそう思っているから。思っていたからとっても嬉しかったのです。本当にありがとうございます。
来週から東京でも上演中は上手の前の方を少々お借りして一緒に観劇させていただいております。
わたしが嫌いな人にはとんでもなく苦痛の芝居ですね。ごめんなさい。
渡邊と思わず真帆と思っていただけたら幸いです。
一緒に2時間、良かったら、わたしの兄がわたしの親友のために過ごした時間を体験してください。
39年を愛するひとの為に使った兄をどうぞ観に来てください。
大好きで大切な2人のラブストーリーです。
池袋サンシャイン劇場で「きみ時間〜」は、3月12日からです。
もう一本のお芝居「フォーゲット・ミー・ノット」のことも書きたいな。いや書きます。
久しぶりのブログ、長々と、連投失礼しました。
またねです
あんりより